最近、8ヶ月間まったく動けなかった受講生がいました。
勝田さん(仮名)は四柱推命もタロット占いも勉強していて、
YouTubeで3,000人の登録者を集めた経験もある。
スキルも経験も十分なのに、
も出せないまま5ヶ月が経っていました。
理由を聞くと、こう答えたんです。
「完璧に準備してから始めようと思って
…でも、何から始めればいいかわからなくなって」
この話、他人事じゃないですよね。
結論:60点で出して、フィードバックで80点にするのが最速
結論から言うと、
「まだスキルが足りない」という思考こそが、
永遠にスタートできない最大の原因です。
僕はUdemy講師として2000人以上の受講生を見てきましたが、
成果を出している人と出せない人の違いは「スキルの高さ」じゃありませんでした。
60点で出して、フィードバックをもらって、70点、80点にしていく。
この姿勢を持てるかどうかが、すべてを分けていたんです。
完璧主義が生まれる3つの心理的背景
背景1:「できるはず」という思い込み
性善説的な自己認識というのがあって、
「私はできるはず」って思っていると、
失敗したときに強烈な自己嫌悪が起こるんです。
逆に、「できなくても当然」って思っていると、失敗しても心が折れない。
キーエンスという会社が「性弱説経営」という考え方を実践していて、
「人は弱い=不完全で当然」を前提にシステムを作っているんですよね。
これ、個人にも応用できるんです。
背景2:「上」を見続ける無限ループ
社会物理学的に見ると、富の分布は「べき乗分布」になっていて、
上位1%が全体の50%を占めるような極端な分布になっています。
これの何が問題かというと、
どの位置にいても「上」を見れば不足感を感じるんです。
「まだ足りない」という感覚は、永遠に終わらない。
これは構造的な罠なんですよね。
背景3:失敗への恐怖
岡本太郎の名言にこういうのがあります。
「怖かったら、逆にそこに飛び込め」
怖いと感じることは、
あなたの成長領域の外にある証拠なんです。
楽な方を選ぶと過去の自分を繰り返す。
怖い方を選ぶと、未知の自分と出会える。
つまり、抵抗=変化が起こるポイントなんですよね。
なぜ「完璧主義」は成長の敵なのか
完璧主義の3つの罠
罠1:永遠にスタートできない
「完璧な準備」は永遠に来ません。
なぜなら、やってみないと何が必要かわからないからです。
頭の中で考えているだけでは、
答え合わせができないんですよね。
罠2:フィードバックが得られない
実際に出してみないと、
何が良くて何が悪いのか、誰にもわかりません。
準備ばかりして出さないのは、
野球の素振りだけ練習して試合に出ないようなもの。
YouTube動画制作の講座で教えているんですけど、
「投稿本数は力。10本出して、初めて分析できる」んです。
最初の10本は、修正より量とタイミングを重視。
完璧を目指すより、数をこなすことで見えるものがあるんですよね。
罠3:機会損失が大きい
準備している間に、他の人が先に進んでいきます。
「あの時始めていれば」という後悔だけが残る。
これ、本当にもったいないです。
8ヶ月停滞した受講生が1日で動いた理由
勝田さんの話に戻りますね。
3月に契約して、11月までまったく進捗ゼロ。
本人も「もうどうしようか」と契約解除を検討していました。
でも、面談で僕が取ったアプローチは
「考えさせる」じゃなく「作って渡す」でした。
具体的に何をしたか
面談中に、ココナラ出品用の商品説明文と
プロフィールを一緒に作ったんです。
「これをコピペしてください」
「この3つから選んでください」という、
超具体的なアクションに分解しました。
そして「11月14日までに出品完了」
というデッドライン設定。
結果
8ヶ月停滞していたのに、
その日のうちに前向きな姿勢に転換しました。
ここから得られた原則は3つ
- 【原則1】「考えさせる」より「作って渡す」が効果的
- 【原則2】過去の「失敗経験」は全て資産
- 【原則3】停滞8ヶ月でも即時回復は可能
完璧を目指していたから動けなかった。
でも、60点でいいと思えた瞬間に動けたんです。
僕自身の「60点で出す」体験談
Udemy講座を出した時の話
僕がUdemyで初めて講座を作ったとき、
正直こう思いました。
「こんなの誰が買うんだろう?」
でも、初月で30人が買ってくれたんです。
びっくりしました。
自分が「当たり前」だと思っていることが、
誰かにとっては「知りたいこと」だったんですよね。
完璧じゃなくても、出してみる勇気が全てを変える。
これを実感した瞬間でした。
「先生は天才だから」と言われる理由
受講生から「先生は天才だから」って言われること、
よくあります。
でも、違うんです。
僕はむしろ「できない人」でした。
だから「どこでつまずくか」がわかる。
教える仕事は、「完璧な人」より
「つまずいた人」の方が向いているんです。
完璧な人は、なぜできないのかが理解できないから。
法人化したときの話
実は、法人化するときも同じでした。
「こんな自分で通るのか」
「バレるんじゃないか」
「見栄を張っていないか」
——そんな思いも、正直ありました。
でも、背伸びせずに「今の自分を見せる」ことが、
一番の突破口になったんです。
ブログでも、Udemyでも、コンサルでも、
それを貫いてきたからこそ、今があります。
「まだ完璧ではないけど、継続している」という実績。
ブログ、Udemy、note、SNS、LINE公式
……「小さな実績の積み重ね」は十分に誇れるものでした。
60点で始めて80点にする「実践的3ステップ」
ステップ1:60点で出す(最初の一歩)
まず、完璧を目指さずに出してみる。
ブログ1記事書く、SNSで1投稿する、
誰かに話を聞いてもらう。
1つでいいから、今日、何か始めてみる。
「でも、恥ずかしいし…」って思うかもしれません。
わかります。僕もそうでした。
でも、最初は誰も見てないんですよ。
これ、ラッキーだと思いませんか?
見られない最初こそ、
ラッキーな練習期間なんです。
ステップ2:フィードバックをもらう(市場からの答え合わせ)
出したら、必ず反応があります。
読まれた/読まれなかった、
いいねがついた/つかなかった、
質問が来た/来なかった。
これが、あなたの「答え合わせ」です。
市場が教えてくれるんです。
自分の頭の中で「これでいいかな?」って考えているより、
1回出して反応を見た方が100倍早いです。
ステップ3:70点、80点にしていく(反復改善)
フィードバックをもとに改善していく。
これが、一番速い成長ルートなんです。
僕の受講生で、最初はぎこちなかった占い鑑定が、
3ヶ月後にはリピーター続出になった人がいます。
何をしたか?60点でココナラに出品して、
お客さんの反応を見ながら改善し続けただけです。
「80%ルール」の明文化
僕自身が四柱推命の命式で「傷官」という星を持っていて、
これは完璧主義の傾向が強いんです。
だから、「80%で出す」訓練が必要だと
自分に言い聞かせています。
実践的な運用ルール
今日の行動ルール:
- 気づきを書いたら、10分以内に”次にやること”を書く
- ”次にやること”は「完璧」じゃなくていい
- 「とりあえずこれやる」でOK
- 80%で十分。100%は求めない
これを意識するだけで、行動のハードルがグッと下がります。
「情報発信が怖い」あなたへ
「発信するのが怖い」という人、
本当に多いです。
でも、考えてみてください。
あなたが今まで学んできたこと、
誰かが必死で探してるかもしれません。
発信しないことで、助けられる人を
見逃している可能性があるんです。
僕がこれに気づいたとき、
怖さより使命感の方が強くなりました。
あなたが「まだこんなレベルだし…」と思っていることでも、
誰かにとっては「知りたい!」ことかもしれない。
弱さは、別の形の強さになる
うつで休職してた時期、
「自分は社会不適合者だ」って思ってました。
でも今思えば、あの時期があったから
「普通じゃない人」の気持ちがわかる。
弱さは、別の形の強さになるんです。
完璧じゃなかった経験こそが、
誰かを助ける力になるんですよね。
「完璧主義」を捨てるための5つの視点転換
視点転換1:「弱い自分」を前提にする
「弱い自分を前提にすると、怖さが消える。
失敗しても、恥をかいても、当然だから」
これ、キーエンスの「性弱説経営」から学んだことなんですけど、
個人にも応用できます。
視点転換2:「間違えたら後で直せばいい」
「動画が滑ってもいい」
「再生回数が伸びなくても当然」
「間違えたら後で直せばいい」
この「クラップ&ビルド(壊して積み上げる)」の精神が、
行動力を生むんです。
視点転換3:自信は「いらない」
「自己効力感(I can)」+「失敗容認(It’s OK)」
自分を信じすぎず、責めすぎず。
これにより、行動が安定し、落ち込まない心が育ちます。
視点転換4:「今日はここまで」を決める
成長を追い続けることは、
ゴールのないマラソン。
方向性を定義することが重要(量ではなく質)
仕事の「完了条件」を自分で設定するんです。
視点転換5:変化は「一気に」じゃなく「少しずつ」
理想の自分が100だとしたら、
一気に100を出すと違和感、摩擦、
コミュニケーション破綻が起こります。
でも、1ずつ出すと気づかれない、浸透していく。
その積み重ねで、半年後、
1年後には「本来の自分」が当たり前になってるんです。
まとめ:今日から始めるための「最初の一歩」
完璧な準備なんて、永遠に来ません。
小さく始めた人だけが、
来年の今頃、景色が変わっています。
「まだスキルが足りない」
「もっと勉強してから」
この思考、永遠にスタートできません。
60点で出して、フィードバックもらって、
70点、80点にしていく。これが一番速い成長ルートです。
完璧主義は、成長の敵。
勝田さんは8ヶ月停滞していたけど、
60点でいいと思えた瞬間に動けました。
あなたも、今日、1つでいいから、
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