「これは終わりではない。ここからが新しい始まりだ。」
タロットカードの死神(Death)は、
大アルカナの13番。
名前にインパクトがあるため
不吉に思われがちですが、
実は
「必要なものを手放し、
新しいステージに進む」
ことを意味する、
再生のカードです。
死神カードの基本情報
絵柄には、馬に乗った死神が
白い花の旗を掲げ、
地上に人々がひれ伏す姿が
描かれています。
遠くには朝日が昇っており、
これは「再生と新しい夜明け」
を象徴しています。
死神は「変容」のカード。
終わりを恐れるのではなく、不要になったものを手放すことで未来が開かれます。
キャラクターストーリー:愚者、大切なものを手放す
舞台:霧に包まれた原野、白馬に乗る死神
愚者は森を抜け、
広い原野に立っていた。
そこに現れたのは、
白馬に乗った黒い影
——死神だった。
「怖がるな。私は破壊者ではない。」
死神の声は
不思議と穏やかだった。「今までの荷物の中に、
もう必要のないものがある。
それを置いていけ。
そうすれば、新しい旅が始まる。」
愚者は背負っていた袋を下ろし、
中から古びた地図や
使わなくなった道具を取り出した。
「ありがとう。」
そう言って地面に置くと、
霧が晴れ、
地平線に朝日が昇り始めた。
愚者は深呼吸し、
軽くなった体で再び歩き出した。
正位置の意味:終焉と再生
死神の正位置は、
「終わり」
「変化」
「再スタート」
のサインです。
- 総合:古い習慣や環境の終わり。新しいサイクルの始まり。
- 恋愛:別れや関係のリセット。新しい恋のスタートに向けて浄化。
- 仕事:退職・転職・プロジェクト終了など。次のキャリアへ進む準備期。
- 人間関係:古い関係を整理し、本当に大切な人だけが残る。
💡 死神ならではの良さ
「終わる=解放される」という視点をくれるカード。
手放すことで、より自分らしい未来を迎えられます。
逆位置の意味:変化への抵抗
逆位置は
「変化を怖れて手放せない」
「執着している」
状態。
- 総合:変化を先延ばしにしている。手放す決断をすると前進。
- 恋愛:過去の恋や失恋に執着しやすい。気持ちの整理が必要。
- 仕事:辞めるべき環境に留まっている。方向転換を検討すると◎。
- 人間関係:終わらせるべき関係にしがみついている。距離を取る勇気を。
今日からできる「手放しワーク」
- 古いノートや不要な書類を処分する
- 心に残る未練を書き出して破る
- 「今の私に必要なものは?」と問いかける
死神は言います:
「終わりを受け入れれば、新しい朝が来る。」
まとめ:変化は新しい旅の始まり
死神は「終わりと再生」を告げるカード。
正位置なら積極的に手放して
新しい流れに乗り、
逆位置なら恐れを解いて
前に進むタイミングです。
次回予告:節制編
次は「節制(Temperance)」
変化の後に訪れる、
調和とバランスの時間。
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