「このまま働き続けるだけで終わるのか」
と思ったのは、
会社員だった30代後半のことだ。
当時、営業職として
8億円規模の売上を管理していた。
数字は出していた。
でも、気づいたら子供たちが寝た後に帰宅する日常になっていた。
キャンプに行きたいと思いながら、休日もスマホを手放せない。
好きなことをする時間は、いつの間にか消えていた。
独立して3年が経った今、その頃と何が変わったか。
仕事の量は増えた。講座を運営し、
コンサルをしながら週次セミナーを回す。
それでも、毎朝散歩に出かけ、
子供と一緒に食卓を囲む。
変わったのは「仕組み」だ。
難しいことは何もしていない。
3つの習慣と、2つの「変えたこと」だけで、
平日の質が別物になった。
平日の幸せは「2時間」あれば作れる
多くの人は「充実した毎日を送るには、休日じゃないとダメ」と思っている。
平日は仕事、週末だけが楽しみ
——そういう感覚で生きている。
実はそうじゃない。
幸福度の研究によると、自由に使える時間が少なすぎても多すぎても幸福度は下がる傾向があり、1日3〜4時間前後の人が最も幸福度が高いという。
要するに、平日に2〜3時間の「自分の時間」を作れれば、
その日は充実した1日になる。
コンサルタントの今井孝志さんは
著書の中でこう言っている。
「幸せそうに仕事をしている人たちは、
みんな自分を幸せにしてくれる
たった2時間を、1日の中に意識して組み込んでいた」と。
読んだとき、「これだ」と思った。
ポイントはその2時間の中身だ。
著者は、自分を幸せにしてくれることを
「達成感・触れ合い・リラックス」の3種類に分類し、
今の自分に不足しているものを意識的に補うことを勧めている。
さらに重要なのが、「やっている時の自分が好きかどうか」だ。
同じ「楽しいこと」でも、
終わった後に虚無感が残るものと、
充実感が残るものがある。
その違いを意識するだけで、2時間の質が変わる。
子供3人を抱えながら独立事業を回す今、
この「意図的な2時間」は生命線になっている。

朝の散歩が、仕事のパフォーマンスを変えた
独立してから、
毎朝散歩に出るようになった。
最初は気分転換のつもりだった。
でも気づいたら、散歩中に
一番いいアイデアが出るようになっていた。
セミナーの構成、コンサルでのアドバイス、発信のネタ
——歩きながら考えると、
デスクで詰まっていたことがスルッとほどける。
なぜかと思っていたら、
「運動脳」(アンデシュ・ハンセン著)を読んで理由がわかった。
運動をすると、脳内に
BDNF(脳由来神経栄養因子)という
タンパク質が生成される。
これが脳細胞を守り、
記憶力・集中力・創造性を底上げする。
著者はこれを「脳の肥料」と呼んでいる。
さらに、運動後は頭が冴えて
集中に入りやすい状態が作られる。
朝散歩を終えてデスクに向かうと、
最初の数時間が驚くほどよく回る
——これは今も毎朝実感していることだ。
実践のハードルは低い。
週3回・30分のウォーキングでも
十分な効果があると研究は示している。
毎日できなくていい。
まず始めることが大事だ。

40代は「今」を生きることが合理的な理由
子供が10歳・8歳・6歳になった今、
ふと考えることがある。
「あと何年、子供たちと一緒にキャンプに行けるか」と。
長男はもう10歳だ。
中学に入れば部活が始まり、
友達との時間が優先になる。
「パパと行きたい」と言ってくれる期間は、
実はあと数年しかない。
気づかないうちに、
そのステージは静かに終わる。
ビル・パーキンスの「DIE WITH ZERO」には
こんな考え方が書かれていた。
人生のステージははっきりとした合図もなく始まり、
そして必ず終わりを迎える
——だからこそ「タイムバケット」
という発想が重要だという視点だ。
人生を5〜10年ごとに区切り、
そのバケツにやりたい経験を入れていく。
体力が必要なことや子供との時間は、
特定の年代にしか入れられない。
「40代からの教訓27」でも、似た感覚を受け取った。
子供はエネルギーと存在を求めているという考え方と、
今の選択が全て未来の自分を作るという視点。
2冊を続けて読んで、
キャンプの予定をカレンダーに先に入れた。
仕事の都合に合わせるのではなく、
家族の時間を先に確保して、
仕事をそこに合わせる順番に変えた。
また、「DIE WITH ZERO」で特に響いたのが
「お金の価値には賞味期限がある」という視点だ。
80歳の100万円と30歳の100万円では、
引き出せる価値が全然違う。
稼いだお金を
あの世に持っていくことはできない。
だからこそ、今の自分が経験できることに使う
——そういう発想の転換が、
仕事へのモチベーションの質も変えた。

習慣を磨くために「変えたこと」
独立して3年、
毎日ビジネスをやっていると
取捨選択の連続だ。
新しいスキルを学び、
新しい人と出会い、
新しいことに挑戦する。
その一方で、手放すことも
同じくらい大事だとわかってきた。
良い習慣を足し、
悪い習慣を引く。
そのサイクルを
地道に回すことが、
人生の質を上げていく。
① 「壁に話しかける感覚」になる人との時間を減らした
どれだけ情報を渡しても、
どれだけ時間を使っても、
まるで壁や機械に向かって
話しかけているような感覚になる人がいる。
何かが伝わっている手応えがない。
エネルギーが一方通行で流れ出ていくだけだ。
逆に、こういう人との時間は充電になる。
- 小さなことでも一緒に考えると目が輝く人
- 自分のスキルを使うことで本当に喜んでくれる人
- 話しながら新しいアイデアが浮かんでくる人
- 「この人のために何かしたい」と自然に思える人
「誰と時間を使うか」は、
「何に時間を使うか」と同じくらい重要だ。
ビジネスにおいて特に、
この差は大きい。
② 「消費で終わる学び」を「コンテンツになる学び」に変えた
以前はYouTubeを見て
「いい話だったな」で終わっていた。
それが消費だ。
今はYouTubeの文字起こしをAIに渡し、
こうして記事に変換している。
同じ時間を使っても、
アウトプットがあるかどうかで
学びの定着率が全然違う。
ラーニングピラミッドという概念がある。
人が最も深く学べるのは
「他者に教えるとき」だという話だ。
書くこと・発信することは、
それに近い。
本の内容は「知っている」ことが多い。
でも
「じゃあ実際に生活に落とし込めているか」
と問われると、
正直に言えば
そうじゃないことも多い。
だから何度も、
違う角度から、
違う本や動画で繰り返す。
そのたびに少しずつ
腑に落ちていく感覚がある。
この記事もその一環だ。
まとめ
難しいことは何もしていない。
朝に30分歩く。
平日に2〜3時間の
「自分の時間」を意図的に作る。
今のステージにしかできないことを
先にカレンダーに入れる。
エネルギーが流れる人との時間を大切にし、
学んだことをアウトプットに変える。
41歳の平日は、
この積み重ねで別物になった。
4冊の本はその習慣に
「なぜやるのか」という根拠を与えてくれた。
確信が持てると、
続けやすくなる。
今の自分の時間の使い方を、
一度見直してみてほしい。
意外なところに
2〜3時間が眠っているはずだ。
参考文献
- 『いつも幸せそうな人がやっている 2時間の使い方の天才』今井孝志
- 『運動脳』アンデシュ・ハンセン
- 『40代からの教訓27』
- 『DIE WITH ZERO』ビル・パーキンス



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